歌と声の人

テノール歌手 はじめました

2016年12月17日 コンサートのお知らせ

2016年12月17日(土)13時30分より愛知県名古屋市東区4-91にあります「文化のみち百花百草」でコンサートを行います。ご来場をお待ちしております。

前回のコンサートとおなじく座席数が少ないですので、いらっしゃる場合は演奏者の電話で事前にご連絡ください。

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2016年5月28日 コンサートのお知らせ

2016年5月28日13時30分より愛知県名古屋市東区4-91にあります「文化のみち百花百草」でコンサートを行います。ご来場をお待ちしております。

座席数が少ないですので、いらっしゃる場合は事前に連絡いただけると安心です。演奏者の電話番号080-1565-5109までご連絡ください。

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第45回 イタリア声楽コンコルソ

第45回イタリア声楽コンコルソのシエナ部門に出場しました。本選まで出場して、金賞を受賞しました。

声楽のコンクールで何かしらの賞をいただいたのは今回が初めてのことでしたので、名前が呼ばれて受賞が分かったときは感に堪えませんでした。引き続き結果を残せるよう邁進いたします。

何に由来する声区用語???

『日本音楽教育事典』p.644

「発声」の項より引用

このように、明治期に原語の訳として位置づけられて以来、この2つの訳語は現在でも同義語として使われている。このように、明治期に原語の訳として位置づけられた用語とは別に、従来日本の音楽に用いられてきた地声、表声、上声、裏声を声区にあてはめ、転用してきた経緯がある。

「表声」「上声」ってなんだ?!となっているなう。ある程度の歌関係のものは読んできているが初見。とりあえず現時点ネット上では説明どころか言及もほぼ見つからなかった。

日本音楽の用語ということなら、邦楽の歌に関連する用語だろうかという点を確認しないといけない。一瞬四声に関連する用語かとも思ったが多分違う。

 

歌手が出てこないということを考えると、単に難しいと考えるのはやはりあまり適切でないような。

教育と学習が体系化されていない、体系化されているが間違っている、体系化されているが適用できないものに適用しようとしている、体系化されているが輸入できていない。体系化できないというのは考えるべきではない。歌を学ぶ仕組みという観点から少し遠ざかっていた感あるが、そこに還元というか敷き詰めていかないと。

2014年日本音響学会誌 小特集「歌声の科学」の感想

榊原健一”世界の歌唱法 様々な歌唱様式におけるsupranormalな声”(2014 No70 vol.9 )

・声帯振動から歌声を概観した上で多様な歌唱法を紹介する論文としては良い内容だけれど、レビュー論文として見るにはもうちょっと詳しく突っ込んでないと引用する部分もあまりないような。

・表1の周期的変動にヴィブラート関係が押し込められているが、何に由来するヴィブラートなのか、何が原因で周期的変動が起きているのかという点にもとづいてより詳細に区分されるべきと考えられる。ヴィブラートという言葉でなく「周期的変動」という項目にしているから意図的に一緒くたに入れた表にしているのかもしれないが、良くない。

・表1、大きさの特殊性の例としてオペラ歌唱があげられているが、ほんとかいな?民族発声のVPRデータとかがないだけで、大きさについてはオペラ歌唱のみをsupranormalの例としてあげているのが適切かどうかはあやしく思える。

・表1、高さの例として「テノールの高音」というのもだいぶ良くない。高さだけならそんなに高くないし、高音の発声が胸声であるとかそういう他の条件も加味して初めて特殊なものという点がないと例として不適切。高いというなら男声で一番高いのはホーミー倍音のメロディー部ではないか?

・p.502「連続的に地声裏声変換を行う歌唱技術は,オペラ歌手のテノール」というのは表現としてたぶん好ましくない。sotto voce からのクレッシェンドはvoce di testaではあるがfalsettoではない、はず、なので生理学的なデータにもとづいてある歌唱の声帯振動様式が裏声モードから地声モードに切り替わったという場合でない限り、オペラ歌手の高域の発声にミックスボイス的な言及をするのは間違ってる。感覚だが、たぶんappoggiareされている声の振動様式が地声モードなのではないかしら?